My Choice
カワサキ好きだけど、カワサキミドルはパワー不足、重い、幅広いということで没。最速系重量車のカワサキは、パワーはあるけど、重い、デカイということで没。
結局、カワサキ好きでも欲しいカワサキ車が無い状況。
自身の好みは、中低速型だろうが高回転型だろうが、美味しい領域における圧倒的なレスポンス。それから、中低速コーナーを気楽に走り抜ける事が出来る低重心＋ナローな車体による深いバンク角を持つ車体。これが三十路前に確立した志向。
これが今の愛車の共通部分だ。
しかし、それでも好きなメーカーは？と言われれば、やはりカワサキだ。
因みに、一番嫌いなメーカーは？というと、ヤマハ。しかし、乗ってきた単車で印象的なモデルの中にヤマハ車は結構多い。RZ250/350/R/RR、TZR、RZV500Rと多くの2ストロークに載ってきた。Vツインも少なく無い。XZ400/550/D、今ならBT1100といったところ。バイクとしては結構好き。
因みに、カワサキが好きすぎて、大学院時代は進路に川崎重工業をチョイス。学校推薦を得て、神戸に泊まりがけで入社試験を受けに行った。
勿論、合格して、10月1日は内定式に出席した。
因みに、重役面接の際には、カワサキのバイク好きをアピール。選考とは違うけど、二輪関係に勤務したいと強く主張した。それ以外に配属させるなら、この会社には全く魅力が無いので直ぐに止めるから、、、と言った。その際、重役の返答は、専攻から言えば良くて生産技術しか無理だけど、それで良いか？的な話だったけど、それでもOKしたのを覚えている。
更に、峠大好きだった時代故に、ゼファーは良いけど、もっとカワサキらしいバイクを作りたいとか言ったのも覚えている。
その上で合格したので、当然、二輪関連の神戸に配属？と思っていたら、卒業が迫った時期に、勤務先というか入寮先の案内がくる。そこに行った先輩に話を聞くと、そこの配属は研究所配属の可能性が高く、岐阜工場、、、つまり、航空機、宇宙機器関連らしい、、、そこで、大学院の学位授与式を終えて、就職担当教官に断りを入れて、急遽、川重に出向き、確認したら二輪は無理だとの返答。
その場で、そんなら御社に魅力は無い、、、ということで、内定辞退したのである。極論すれば、単車業務以外なら川重に魅力は全く感じないからだ。
しかし、バイクメーカーとしてカワサキが嫌いになった訳ではないのである。
やっぱり、メーカーとしてはカワサキが一番好きだ。まぁ、あの時、川重にそのまま就職していたら、また違った人生だったように思うけど、川重に就職して川重の寮生活をしていたら、ガンマやCXといった愛車には乗っていないだろう。そう思えば、あの時の選択は良かったんだろう。
因みに、カワサキ車の中で一番感性にあったのは、Z200/Z250FSというモデル。これが一番。速くないけど、単気筒の鼓動でトコトコ走る。ノンビリ走るなら最高である。因みにCS250はなまじ速く走れるのがダメ。実際、購入してハードに走ったらツーリングに一回行っただけでクランクベアリングが歌い始めてスクラップ。カワサキ車、無理しちゃいけないのである。CS250は二台乗り継いだけど、どっちもエンドベアリングが終了。一方で、Z250FSは学生時代のバイトの足として大活躍。ハードに使うとオイル漏れ多発とかトラブルも多かったけど致命的なトラブルは皆無。結局、これ系は超お気に入りとなり、Z200、Z250FSの青と茶の二台、合計三台を乗り継いでいる。これが自分的にカワサキベストである。250cc単気筒20PS、これには大きな風防、レッグシールドを付けて全天候移動マシンとしても大活躍した。学生時代のバイト通勤の足として毎日100kmを走り続けても全然壊れない頑丈さも最高だった。Z200は4万キロ、Z250FSは二台で6万キロを走り、最終的には廃車となったけど、悪い思い出は無い。学生時代に巡り会ったカワサキ車でベストがZ250FSだ。まぁ、峠用途ではなく実用バイクとしてだが、それでもベスト。カワサキ車は、峠遊びというより実用として考えれば最高の相棒だ。
大学院修了後、実用マシンとして後継機で選んだのがAV50だ。社会人になってからは広島と東広島を移動する用途は無し。地元を徘徊するだけなので原付で良いのだ。カワサキで遅いバイクを探すということで選んだ結果である。
これは、カワサキで一番小さい。或いは、カワサキで一番遅い、、、、そんなモデルだ。
なお、実用バイク以外で振り返れば、自分のカワサキ史の中で好印象だったのが、中免時代にセカンドバイクで買ったAR。中免時代でも、仲間内で原付限定でツーリングに行く事は少なく無かった。当時、仲間は水冷のガンマ、RZ、MBXが多かったけど、空冷のARでも十分。そして、何よりも一番格好良かったように重う。最終的には焼き付かせて廃車にしたけど、自分の原付史の中で最強と思ったのはARだ。
カワサキフリークとして最遅、最弱のAV50じゃ資格不足、、、やはり最強モデルも必要だ！で入手したのがマグナム80。
これは、AR系の車体にKSR系の水冷エンジンを搭載した国内限定100台のレアモデル。AR50と同じ車体にクラス最強12PSエンジンを搭載。最高速度は120km/hを誇るライトスポーツである。購入した切っ掛けは勤務先の若い子がZRX1100を買って、どんな場所でも排気量が大きければエライという主張をしていたけど、当時、中国山地の農道レベルならZRXなんか原付で千切ったると言って、それを証明するために選んだ一台。実際、そのツーリングのためだけに購入したけど、パフォーマンスは期待通り。三桁以上の速度が出るようなエリアでは話にならないけど、コーナーの連続するような区間では、リッターバイクなんて糞である。このバイクは自分的には最強のカワサキ車として選んだ一台。
長いカワサキファンとして最終的に到達したベストカワサキマシンといえば、自分的にはAV50、それからARである。
まぁ、長いバイクライフとして、幼少期からのカワサキ好きとして、カワサキの中で好きなモデルが見つかったというのは、或る意味、幸せな事。
ただ、多くのカワサキ好きがチョイスしているZを選んでいないというのは、少数派だろう。
カワサキ重量車を選ぶなら、大きく重たくとも、それをカラーとして楽しめるスタンダードツアラー系。具体的にはZ1000ST、Z1100A、Z750GTといったモデルが候補。将来的に、もし見つかれば購入を決断するかもしれない。