野良猫、地域猫の糞害対策
何れも住宅街に放し飼いで暮らす猫による被害。被害をもたらす猫の違いは？というと、野良猫の餌は残飯等を漁って生きている。地域猫は一部の住民が餌付け？して飼っている。
基本、放し飼いの猫は好き勝手に歩き回る。そして、そこかしこに糞尿を撒き散らす。
個人的には、放置猫の存在はNG。野良猫というのは一種の野性の猫だから仕方ないとも言えるけど、地域猫というのは生活行動が野性で在りながら、餌を与えるという意味で有り得ない。
広島市でも一部で地域猫として取り組んで餌付けして、捕まえることが出来れば避妊手術して、、、というそうだが、変な話だ。
放置猫で不愉快なのが、宅地、道路等の至る所で糞尿をすること。非常に不愉快。
地域猫賛成派の意見は、餌付けすれば、糞尿は決まったところでするから大丈夫だというけど、現実問題、地域猫として飼われて久しいが糞尿被害は収まらない。団地内の道路は、3日置きに糞が転がっている。車が踏むこともある。臭いが強烈。まぁ、猫に限らない。散歩中の犬の糞尿が放置されている場合もあるだろう。これ自体が有り得ないけど、地域猫活動を始める旨の回覧の中には、糞尿被害対策に、猫避け機を二週間貸し出すとか書かれているけど、これ何？って感じ。
そもそも、広島市といえば、平和都市広島、平和公園で、シンボルの鳩が有名だったのだ。しかし、平和公園の大量の鳩のもたらす糞害で多くの住民が悩まされていたのである。
鳩が大量に繁殖した理由は、平和公園での餌やりである。そこで、鳩への餌やり禁止条例を発布して鳩の大量繁殖を解消した歴史があるのだ。そんな広島市が、猫に餌やりを認める地域猫？、、、、正直、意味不明である。犬猫が好きな家ばかりではないのだ。
糞尿被害といえば、十数年前から悩みの元。十数年前はプランターの土を掘り返して糞をする事が数度、、、、苗が育たないし、土の入れ換えをしようと思えば糞が、、、、他にも、近くの公園の砂場で子供が小さい時に遊ぼうとすれば、糞だらけ、、、不衛生極まりない。
当初行った対策は、猫避けスプレー、猫避けペレット等だけど、効果は殆ど無し。猫避けトゲトゲマットも効果無し。猫避けの猫風プレートも効果無し。
結局どうしたか？というと、以前、工具、釘等の日曜大工器具を格納した倉庫に猫が侵入して、中で大暴れしたことがあるけど、その際に釘が散乱しており、その突起に僅かに触れるだけで、奴らは大騒ぎするということが判った経験があるのだ。ならば、猫が一歩踏み入れた時に釘の突起に当たればパニックを起こすのでは？という風に考えたのだ。そこで、カマボコ板状の木片に鉄釘を剣山状になるように打ち込んでプランターの苗木の周りに配置して上から土を被せて対応。そとから一歩目で侵入してくると、パニックになるのでは？と期待して製作したのが発端だ。
すると、設置して数日後、夜中にプランター近辺から物凄い悲鳴が聞こえて翌朝確認すると、プランター内の土が外に散乱していたことがある。その日以来、プランターへの糞尿は消えた。
その後、十数年は安泰だったのだが、3年前からはガレージ内の単車を狙って動物の尿が、、、最初は水？冷却水？オイル？と思ったけど、空冷車、オイル漏れ無しなのに部分的に濡れている。それもガレージに収納して数時間以上経過しても濡れているのは不思議、、、それで、単車にシートを掛けるようにしたけど、これも効果無し。次はシートでくるむようにしたのだけど、下側から潜り込んでいるようで効果無し。単車の下にトゲトゲシートを置いてみたけど、これも効果無しである。
ただ、これが何かは確定しきれなかったのだが、ある日、野鳥、小鳥の身体の一部が羽毛と共に散乱していて、その通り道を観察していると、地域猫として扱われているシャム猫の野良猫の様だ。
そこで、おこなったのは最近見掛ける事が増えた超音波式の犬猫避け機。これを購入して問題となる単車周辺をカバーするように設置すると、被害が解消した。
この超音波式犬猫避け機、実は、家の前の道路で月一の頻度で犬か猫の糞が転がっていたのが不愉快でそれを防止するために購入したもの。装置を投入すると、ぱったり路上糞が消えたので、それなりの効果があるのだろう。と言う訳で、二台目を購入してガレージに設置した訳だ。効果はバッチリで安心していたのだが、、、、
超音波式犬猫避け機を設置して数ヶ月後、今度は久々に花壇に猫の糞、、、、恐らく、十数年前の対策が猫に忘れられている、或いは世代変わりしているのだろう。この場所は敷地の道路面以外から侵入してきたら猫避け対策が無いので、隣家との境界から侵入したりすると敷地内では対策無しなのだ。
そこで、花壇での糞尿に超音波式というのも抵抗があったので、十数年前に行ったプランター内にしまい込む鉄釘剣山を進化させたモノを製作することに、、、
ホームセンターで一枚98円の人工芝マットを6枚購入。このマットの裏側には50mm間隔で樹脂フレームリブが通っており、リブの交差部が円環状となっている。この円環部に裏から60mmの釘を通す。なお、釘の配置は100mm間隔として6枚のマットに対して合計90本程の釘を埋め込む。これを敷くと、人工芝の表面側に100mmピッチで釘が出たマットが完成である。これを花壇の問題となる場所に配置してみた。
すると、施工当日の夜中丑三つ時、人間の悲鳴のような物凄い大きな悲鳴が庭から聞こえる。そして、その日以来、猫の糞は一切無し。悲鳴の主が何だったのかは現認していないので正体は不明だが、少なくとも、糞害は受けていない。
猫対策が効果的なのは、一匹の猫が経験して以降の話。もしかしたら、地域猫全体が寄りつかない事を見ると、猫の社会では意志疎通、危険を知らせる何らかのコミュニケーションがあるのかもしれない、、、そんなことを思ったりする。
その後、花壇、プランターを配置している家屋周辺の通路をカバーするように、高感度の犬猫避け機を設置。花壇、プランターのあるあたりを歩こうとすれば装置が機能するようにしている。
ただ、何故に、猫の糞害対策に超音波式の犬猫避け機を配置したり、或いは、人工芝マットを買ったりしないといけないのか？を考えると、全くの意味不明。
ただ、色々な犬猫避け対策を行ってきて、スプレーもペレットも効果無し。効果が認められたのは超音波式の犬猫避け機、それから鉄釘を用いた剣山、この二点。他は今一。
被害を受けたら猫に判らせる必要があるので、場所を絞って対策するなら鉄釘剣山マットがベスト。予防的対応なら超音波式の犬猫避け機でも良い。
自身もペットを飼ってきたけど、問題は飼いきれない猫を捨てたり、散歩犬の糞を放置する飼い主のマナーの問題。猫も犬も完全登録制にして、買い始めたら登録して死んだら、それを報告して登録解除する制度をしっかり運用することから始めるべきだろう。
飼い主、愛犬家、愛猫家の一見優しい善人っぽい論調ばかり取り上げるべきでないように思う。
地域猫という制度は、猫を安易に飼っても捨てたら地域がどうにかしてくれるという甘えを生みかねない。全員猫が好きな訳ではない。避妊、去勢手術が可能といっても、猫がすんなり捕まるとも思えない。結局、処理したくない自治体、餌をやりたい住民の理想論先行のようにしか思えない。糞尿対策、爪研ぎ被害対策を住民個人に求めるなんて、基本的に有り得ない考え方のようにしか思えない。野良猫の存在は仕方ないかも知れないが、それに餌付けするというのは今一理解出来ない。野良猫になると残飯を漁るという説明が為されていたけど、残飯が漁られないようにゴミ出しルールを徹底するとか、ゴミ回収ボックスを整備するというのが本論だろう。残飯を漁るというのは、漁らせる残飯ゴミを容認しているという発言にしか過ぎない。捨て猫を如何に減らすか、これが大事であり、完全登録制にして、毎年、ペットを見せて写真を撮影する等して登録を更新する制度の方が合理的に思う。毎年ペットを登録更新して、死んだら、それを現認報告させて登録解除するという仕組みを作れば、飼い主の責任も明確に出来るだろう。いい加減な責任自覚しかない飼い主を如何に減らすか？が地域猫で猫を餌付けする前に行うべき対応では無いだろうか？
ただ、如何に猫の糞尿に迷惑を喰らって不愉快だといっても、犬猫対策の基本は、受け身対策に留めるべき。能動的、積極的に攻撃したり、毒餌を仕掛けたりすると愛護条例に引っ掛かるのでNGである。