単車に乗り続けてきて、、、。
私は、オートバイに興味を持ち始めたのが小学５年から、初めて動かしたのがトライアル車で中学２年からである。免許を取ってからは、いろんな単車を買ってきたし、色んなショップのスタッフとも知り合いになってきた。その中で、単車に対する考え方、接し方から業界の色んな話なんかも良く聞かされてきた。特に、ショップへの出入りが盛んだったのは、自分の体力、時間、経済力に余力があった大学生の間の６年間である。その時期に知り合いになったショップ、スタッフの方の一部とは、大変長い付き合いをさせて頂いている。業界の関係者の方は、あの時代から20年以上経過しているが、やはりオートバイに携わっておられる方が多い。むしろ、当時の同級生、峠仲間は、単車を降りたりしている状態である。自分の趣味であるオートバイを接点とした付き合いは、当時の同級生等の友人よりも、どちらかというとショップのスタッフの方が多い。特に思う事は、同時代を単車という接点で付き合ってきた人々（友人、ショップスタッフ）の中でも、業界の方々の方がオートバイというものが本当に好きな人が多いような気がする。まぁ、ショップで出会った常連さん達で、未だに乗り続けている人は、更に単車が好きで、単車に乗ることを中心としたライフスタイルを確立している人が多い。
単車を降りていった人の多くは、家庭的事情、体力的事情、或いは、一時のブームに乗っていただけといった人が多い。自分の場合、家庭的事情は、家族サービスを充分に確保しながら時間を作り、体力的な衰えを抑制するために、ここ10年以上はウェイトトレーニングと水泳を週２回以上のペースで継続している。今後は、循環器系の衰えを防ぐために、禁煙をしようと考えているくらいである、、、。ところで、単車が好きで乗り続けたり、業界で頑張っている方が、この世界と離れる理由は、年齢を重ねてきたせいか、不慮の病、突発的な病状によって無念の内にこの世界から離れざるを得ない場面に度々遭遇する。
自分の周りでも、交通事故により帰らぬ人となったり、二度と単車が乗れない後遺症を患ったり、不慮の事故に遭遇したり、酷い病に倒れる人が後を絶たない。特に最近は、病に倒れる人が増えてきたことが気がかりである。
そんなことを考えながら、昔、RZ350R、XZ400D、RG400ガンマ、VF400F等を購入するときにお世話になった方（今は別のショップの店長をされている方）と話したことがある。それは、オートバイという趣味を将来に渡り楽しむためには、今を楽しまなければ将来に続かないという旨のことである。実は、この店長にSV650Sをお願いする際に話しをしていたのであるが、、、。今を楽しむために、自分なりの楽しみ方、接し方についての考えを持ち、これを行うために、体調、体力、経済力をどうするか？というものを今しっかり持っていなければ、将来は無いという話をしたのである。そんなことを考えていたのだけれど、そんなことは自己満足に過ぎず、それぞれの人の事情によって価値観が違えばそれで良いようなことだと気が付いた。ただ言えることは、何をするにしても、自分自身が存在することが重要であり、自分自身が存在すれば、その後の考え方、努力によって各人なりに過ごせば良いのである。やはり、生きていることが第一であり、死を恐怖することが最も重要では無いだろうか？命を失うことは、その後が存在しないことであり、命を守る、維持することが人間にとって最も重要ではないのかと考えるようになった。死に直面する場面を如何に無くすか？が重要であり、限界を超えたり、無謀な運転による交通事故、不慮の怪我、或いは、過度な不摂生による病等は、自分の考え方、生活習慣を改めることで、少しでもリスクを回避することができる。自分も若くはないが、それ故に死に直面すること自体を如何に防ぐかが、自分にとって大変重要な事ではないだろうか？ということを実感している。人間、明日の状態がどうなるかは、誰にも判らないものである。しかし、どんな人もその人なりの欲求、希望を持っているものであるが、欲求、希望はそれぞれの未来に実現したいことであり、その未来を確実に存在させるための気構えがとても大事であることのように思える今日この頃である。未来が確実にやってくるようにするためには、日頃の生活習慣、考え方、日常生活において、どのように過ごせばよいか？をふと考える一瞬を持つようにすることが大事のように思う。このような考え方を持てるのも、周りの多くの友人があってのことであり、或る意味友人達への感謝の気持ちも一杯である。連絡が途絶えて久しい友人、十数年ぶりにあった友人、二度と会えない友人と様々な友人がいるが、彼らと交流するなかで思った事、経験等はこれからも大事にして過ごしていきたいと思う。特に、二度と逢う事が出来なくなる友人との別れの際は、過去の出来事が走馬燈のように蘇り、或いは、自分のこれまでを見つめ直すことが多い。このような別れは、なるべくなら無い方が良いに決まっているが、このような時で無いと、ふと自分を見つめ直すことも無いだろう。人間の記憶は薄れるものであり、教訓をライフスタイルに取り込むことは困難であるが、自分の人生の中を多く占める趣味の部分において遭遇したこのような節目を忘れず大事にしてこれからのオートバイライフを過ごしていきたい。