インラインフォー
日本人には人気のエンジン型式。自身もエンジン自体が嫌というのではないけど、どうしても自分で買うという事が想像出来ない嫌悪感的な物があるのは確か。
仮に、インラインフォーを買うなら世間一般では不人気扱いのツアラーだったり、或いはインラインフォーでもバンク角の問題が出てこないスーパースポーツ系のモデル。
間違っても、カワサキ空冷四発に代表されるようなネイキッド系を買うことは無い。
その理由は？
エンジンレイアウトをそこまで嫌っている訳ではない。何が嫌なのか？というと、そうネイキッドスタイルのインラインフォーに乗っている連中が自分の嗜好と相容れないからだ。ネイキッド＋インラインフォーというと、乗っているライダーが自分の好みと正反対の率最も高いカテゴリーのバイク。正直、こういうフォーマットのバイクに乗っているライダーっていうのは、価値観が正反対というか相容れない存在だと考えているからだ。それ故に、そんな志向のライダーが好むインラインフォーなんて、乗ってられるか？というのが、インラインフォーのネイキッドバイクを敬遠したくなる最大の理由である。
では、ネイキッド＋インラインフォーを好むライダーのパターンって、どんなパターンがあるか？とまとめてみると、、、、
小さい排気量からいうと、90年代以降の250cc〜400ccマルチ、車種で言えばバリオス、ジェイド、ゼファー、CB400SF、インパルス、XJR400といった類。多くはアップハンドル或いは微妙に絞ったハンドル、ナンバー上向き、ゼファーならZ2テールランプ、そしてメーカー不詳の集合管、ライダーの世代といえば十代中心。稀に二十代前半もいるか？というパターン。一昔前の暴走族に似たカテゴリー。正直、これが一番ウザイ。街中で見ていると、不必要に空吹かし、にやしが多い。信号待ちで停まっている時でも排気音を楽しみたいのか『ヴォン、ヴォン、ヴォヴォヴォン・・・』という調子。五月蝿すぎる。加速中もアクセルをしっかり開けて加速するなら気にならないけど、ジワーッと加速してシフトアップする際に、その加速なら不要だと思うけど、ブリッピングか何かでヴォン！っと一発、二発のにやしを入れて加速したりしていると、物凄くイラッとする。生理的に嫌い。恐らく、こういうのを目の当たりにする度に、インラインフォーが嫌いになる。
次は、一見交通ルールを守る高年齢ライダーと言われているような声を聞くこともあるけど、80年代以前のインラインフォー400ccクラス、CBX、CBR、GPz、ZGP、FX、XJ辺りを80年代の暴走族スタイルを小綺麗に再現して集団で走る所謂旧車會系。まず、あの乗車ファッションが不愉快。80年代のツッパリ系？スタイルに前述の若い世代同様の半キャップ、、、コレ系は、休日に見ることが多く、何が嫌か？というと、中高年旧車會系の人は、休日に集団で走っているというのが、正直、目障り。確かに速度出し過ぎで暴走している訳ではないかも知れないが、道路を集団で占拠して、ブォーッ、、、、と排気音を轟かせながら長い列を作って走るってのは、好きじゃない。この人達ってのは、上述の若かりし頃には、実際に当時のFX等にのってイイ調子で、ヴォンヴォン言わせまくった人達だろう。
更には、旧車會とは違うけど、恐らく80年代に暴走族に憧れつつも、実際には暴走族に属すことなく、そういうアンダーグラウンドに憧れていた比較的マジメだった世代で、大型二輪免許制度創設と共に免許を取って中高年デビューか、リターンしてきた若い時代に暴れていた人に憧れていた大人というか中高年連中。こういう連中がチョイスするのが90年代以降のビッグネイキッド、近年のヘリテイジ系ネイキッドだろう。今ならZ900RS、チョイ前ならゼファーの1100とか、そういうバイクを選んでいるパターン。ファッション傾向としては、二通りで、『あいつとララバイ』系のカジュアルな系統か、世紀末伝説北斗の拳的な世紀末ファッションの系統。何れも、股を開き気味、爪先乗り、そして猫背に脇開けて、うつむき加減で、『俺、カッコイイ！？』って自尊心が見え隠れする連中。
こちらは、信号待ちの停車時での空ぶかしは控え目だけど、ノンビリ加速の途中のシフトアップの際には、ブリッピングの空ぶかしが定番的。フォーン、、、、ヴォン、フォーン、、、、って加速サウンドがお決まりのパターン。これが正直、ウザイ。
このネイキッド＋インラインフォーの定番といえばカワサキ。カワサキってメーカーは一番好きだけど、カワサキの定番とも言えるネイキッド＋インラインフォーっていうのは、未来永劫、自分が乗ることは絶対に無いと言いきれるカテゴリーでもある。バイクに罪はないのだろうけど、カワサキネイキッドインラインフォーというと、99％マフラー交換しているようなのが多い。マフラー交換したバイクの街中の振る舞いっていうのは、見ているだけで嫌な気分になる。それは前述したように、信号待ち等の停止中でも不必要に空吹かししたり、加速はノンビリでもシフトアップの度に必要性の感じないブリッピングで二三回の空吹かしで音を轟かせたり、、、、そんな振る舞いが嫌いなのだ。
恐らく、ライダーはそれが良い音と思っていて運転して空吹かしの音に酔っているのだろう。自分に陶酔しているのは、乗り手のスタイルを見ていても容易に想像できたりする。猫背、また開き、脇を開いて、うつむき加減、、、、昔の漫画で言えば湘南爆走族風とでも言おうか？そんな感じ。他には、真っ直ぐの道なんかで、上半身を無意味に左右に揺らして蛇行運転っぽい走りなんかもチョイチョイ目にする。アレ見るだけで、イラッとする。カワサキネイキッドインラインフォーっていうのに乗ると、自分迄、そんな中の一人に見られそうなのは我慢ならないという思いが強い。
今、最も避けたいバイクっていうと、ゼファーの400〜1100、ZRXの400〜1200、Z900RSってところ。どれも市場のニーズを掴んで良く売れた凄いバイクだとは思うけど、それ系のユーザーがどうも好きになれない。それ故に、良いバイクとは思っても、先ず買うことはないだろうというのが正直なところ。ただ、それ以前の空冷車なら、そういう印象は少し和らぐところ。J系、角Z、丸Zの類は、派手なカスタム車でもなければ不思議と下品感は感じない。
確かに、インラインフォーの咆吼音はカッコイイとは思うけど、あれを市街地で不必要に空吹かしするってのが好きになれない。あの音を聞くと、皆、そんな運転が好きそうなライダーというイメージが確立している感じ。