塾講師を舐めるな！
以前も記事にしたかもしれない、、、、
身近な所で、私立大理系学部卒ながら、中学レベルの知識や常識が怪しい奴が居る。知識不足、常識不足、配慮不足で、任せている機械や装置、備品を修復不能な状態に損壊させる事が多い。何故に、そういう結末に到るか？といえば、機械、装置、備品（難しい装置に限らない。日常的な備品、家電も含む。）を、本人に言わせれば突然壊れて使い物にならなくなるとの事。
でも、見れば、壊れるべくして壊れている。壊れる前の異常な状況、信号を無視した結果の破損である。
一寸した作業を行わせれば、呆れるしかないような結末を招く。
ネジを緩めさせれば、全てのネジの頭を舐めて回せなくする。ガラス窓をパッキンを介した固定を行わせればガラス窓がバキバキに割れる。樹脂上の粘着剤を剥がさせればカッターでベース樹脂をバキバキに傷だらけにする。長方形サイズで離型シートの切断を任せれば、目分量的不等辺四角形で使えない、、、、そんなのばかり。
先日、装置の異常を遠目に見ていて気が付いてチェックしていると、その前の叱責で恐れたのか、その装置の状況を説明しにくる。見ると、装置内の定期交換部品どころか、その界隈の部品が完全に破壊された状態となっている。そこで、私が異音に気が付いてチェックしていたのだけど、、、と、伝えると、何年か前に『ブーン』って異音が聞こえたから、異常を訴えたと言う、、、しかし、事情を説明して、私が感じた異音は『カタカタ』なんだが、、、と伝えると、『ブーン』って異音の話は、どうやら怒られまいとして話した作り話の嘘だったようで、、、、
で、部分的なパーツを交換して動きをチェックすると、装置自体が機能していない事に気が付いたのだが、本人に、この状態で何時から運用しているの？って聞くと、装置は動いていたので装置の担う工程は行えていると思っていたそうで記憶が無いという。
でも、チェックすると、装置に品物を入れた前後を比較する限り、品物には装置による処置が不完全な状態が露呈、、、、このまま、数百個以上が出荷された事になる。
いつもなら、呆れるだけだけど、今回は、叱ったのだけど、、、、それに対する本人の話、、、
『自分は中学の勉強も出来ていないので、副業で中学の塾の講師を始めたい！？』との事。
正直、自身の中で堪忍袋の緒が切れた状態である。塾の講師を舐めるな！である。
自身、塾の講師業というと、チューターのバイトは高校生から行って、講師のバイトは大学生から始め、塾運営は大学院時代から始め、卒業以降は塾経営を数年間行っている。受験産業の中で15年以上働いてきたけど、講師が中学の知識を学ぶために、塾講師を始めたら一石二鳥という感覚が理解出来ない。
自身が理解出来ないモノを生徒に伝えて金を取る？
アホだろう。
コイツは、問題集の答え合わせを模範解答で行って○×をつけるだけしか考えていないのかもしれない。
塾の講師といえば、自身の印象では、どんな問題でも、生徒に合わせた考え方を、瞬時に生徒に提供できるのが前提の筈である。
塾の講師とは、理解していない生徒を如何に理解させるか？生徒に合わせた最適な学習法を生徒に提供するのが仕事だと考えている。
それ故に、教える側が理解しておらず、生徒に模範解答で○×するだけで、兎に角、ガンバレ！を言うだけでは話にならないのである。
それにしても、自分が中学の勉強が出来ていないから、塾講師して自身の勉強を兼ねて、副業、、、、その感性が、物凄く腹立たしい。
塾の講師以前に、中学で習う学問以前に、、、人間が生きていく上で必要な能力というのは、観察力なのである。
どんな現象でも、基本は因果関係の上に成り立っている。そして、その因果関係を結ぶ原因と結果というのは、必ず、過程を要する時間的変化が存在するのである。その時間的変化から因果を見出して物事を考える事が大事なのだ。
一般に教育では、小学校教育では、子供達に、世界には色んな現象があるんだという事を紹介するのが最大の目的。中学校教育では、その変化を学問という系統に分けて、何が何処に属されているか？を紹介し、様々な現象を理解するために必要な考え方や論理の入口を紹介しているのである。その中で、最も簡単な因果の結び付きを証明する手法を教えたりしているのである。高校教育では、様々な分野の学問で説明される事象が、いずれも体系的な論理展開で説明されている事を学び、その展開によって一歩先を類推する方法を学ぶのである。高等教育である大学教育では、過去や経験から導き出された経験則と、経験を駆使して未知を発見するための類推の手法を駆使することによって、社会に存在する様々な新たな知見を見つけ出す実践的なトレーニングを積むのが最大の目的なのである。
この辺りを理解した上で、中学校教育において塾講師の講師は、中学生にどんな能力を授けるべきなのか？を考えた上で教えるという配慮が必要なのである。
そこまで行って初めて、講師料が取れるのである。
自身は、そう考えて塾講師を行ってきて、落ちこぼれと言われている層から、最終学歴が東大といった層の広い範囲の生徒を教えてきたのだけど、どんな層の生徒にも、中学という時期において身に付けるべく考え方を、その生徒なりに授けてきた自負があるが、そう言えるレベル迄、教えるべく科目を理解するには、並大抵の努力と勉強が必要だと考えている。
それ故に、40歳を伺う年齢ながら、中学の知識も欠落したようなボケが、復習を兼ねて塾講師を行うっていうのは、、、、正直、有り得ない。
因みに、巷の塾の講師の話や、授業のレベルは、、、、正直、見たり聞いたりする限りでは金を取るレベルには無い、、、、そう思う事が少なく無い。
親子では、なかなか教えるのは難しい。それで、自分の子供を塾の夏期講習等に参加させることもあるけど、そんな塾の講師の話や内容を見ると、、、、まだまだ物足りない、、、と思う事の方が多い。
塾の講師に望むレベル、、、基本、ノーテキストで授業して、生徒に合わせた課題プリントを個別に提供し、生徒毎に適した考え方を提供するというのが最低レベル。
厳しくても、子供に慕われるレベルが必須だと思う。
自身、塾を辞める時は、当時の生徒が実家に数十人集まって懇願された事があるが、そういう信頼関係を築けるレベルで初めて金を取れる商売だと思う。
そう思っているから、、、、気安く、自身の勉強のために塾講師をしたい、、、、なんて奴は、正直、許せないのである。