次の単車選びについて、、、自分の場合。
物欲のコーナーに書いたけど、今年あたりは単車を新調したいように思う。勿論、今乗っているものからの乗り換えとは異なり、新たに追加するのが目的である。中小排気量であれば、置き場の問題、経済的な問題等で今の体制（経済力、家族への説得）に影響は少ないので気軽に入手してきたけれど、次に考えているのは、大枚叩いて買うレベルのものであり、慎重にならざるを得ない。今の気持ちとしては、なるべく新しく、メカ的にも好みに一致しているものである。なるべく新しいというのは、やっぱり壊れにくい、壊れても直しやすいというのが一番の理由であり、今の愛車群の古さ故に手の掛かる要素が多いところを補うものが欲しいという欲求からくるものである。メカ的な好みに一致するというのは、結局のところ趣味の対象であり自分が惚れ込める何かを有していないと購入には至らない。また、何の目的で買うか？といえば、前述の条件を満たした上で、一方では、盆栽的志向の対象としてのもの、他方では実用志向の対象としてのものがあり、優先順位が付けづらく二系統で欲しい物が存在している。
まずは盆栽志向での所有希望車であるが、これは今持っているジャンル外の車両であり、究極のストイックさと潔さを持つストリート走行可能なモデルの中でスパルタンかつ歴史を背負ったものである。既に、自分の明確な意志で欲しい車種も決まっており選択の余地は無い。360°クランク採用のV4ホモロゲモデルであるRVF（RC45)がそれにあたる。既に述べたように、どうせ扱いきれるものでは無いし、たまに峠を走って自分に酔ったり、ガレージでガンマと並べてうっとりするのが目的であり、実用性、メンテナンス性なんてものはどうでも良いのである。RC30も好みではあるが、二台並んでいると、新しく、現代的なRC45を選ぶと思う。ただ問題は、程度の良い車両が地方都市で見つかるか？と言う問題と、所有後のメンテナンスにおいて、このように特化されたモデルを信頼できるショップが確保できるか？という問題である。いずれにせよ程度の良いタマが見つかれば、衝動的であったとしても購入すると思われる。
しかし、RC45のようなモデルを身近なところでfor
Saleとなっているのは、見掛けた事もないし、待っていても巡り会えるものでは無いようにも思う。その一方で、最近はもっと巧くなりたいとの欲求が高まっており、走り自体を純粋に楽しめるモデルも欲しいのである。走り自体を純粋に楽しむといっても、その状況は、峠、サーキットという限られた場所ではなく、市街地から郊外、ツーリング、日常生活といった広い範囲のあらゆる状況で気軽に走り込んで楽しむというものである。つまり、生活に直結した形で、煩わしさを感じることなく楽しめる存在が欲しい今日この頃である。勿論、今の愛車にそれを求めることも可能ではあるが、２サイクルモデルでは楽しい場面が限られるし、GLは古く大事にしたいし、グースにしても楽しい状況は限られるので、もっとオールラウンドに楽しめるものが欲しいのである。オールラウンドに楽しめて日常生活で基本的な操作技術の向上が望めるようなもので、尚かつ自分のメカ的な嗜好を満たすもの、、、、、。これが結構難しい。メカ的な好みでいえば、制約条件として次のようなものがある。
１．必要充分なトルクを有するモデルが好み。
単室容積あたり300〜500cc程度のツインエンジン車が望ましい。状況を選ばずに走り込めるようにするためには、あまりに重いものや、尖った出力特性のものは敬遠したい。ということで候補は、HONDAならばVTR1000F/R系統、SUZUKIならばSV650/1000、TL1000系統、小さめのものでGS500F、YAMAHAならばTRX850、Kawasakiならば少々小さいけどEX-5辺りが対象となる。但し、GS500F、EX-5は車重のわりに非力なイメージが拭いきれないのも事実である。
２．特殊な構造はイヤである。
代表的なものとしては、変なリアショック構造（KR250、RZV500R、TL1000S、TL1000R等）であり、いくら新車で買っても古くなると、メンテナンスしづらいし、部品交換上の制約が多すぎる。これだけは避けたい。この時点で、TL1000S/Rは落選となる。
３．出来ればインジェクションは敬遠したい。
インジェクションの必要条件としては、充分なバッテリーというのがあるが、バッテリーが劣化すると掛かりにくくなるようなツインエンジン車では、特に気がかりである。インジェクション自体の信頼性も高まっているのだろうけど、本質的に電気仕掛けというのが好みでない。となると、VTR1000R系統、SV1000/現行SV650は落選となる。
４．プラグ交換も簡単にできるようなのが好み。
プラグ交換が重整備となるようなのも敬遠したくなる。ツインエンジン車では、始動に失敗してかぶる事も少なくないような先入観がある。プラグの状況が簡単にチェックできないのは、大きな減点ポイントである。これを言うと、横置きV型エンジン車はプラグ交換が大変面倒くさい。特にツインチューブフレームのモデルはその傾向が顕著である。では、TRXはどうかというと、並列エンジンでありながら、実際に現車確認とオーナーの話を聞いてみると、プラグ交換ではラジエターをずらすといった面倒くさい作業があるようだ。SV650S、VTR1000Fにしても手軽なメンテナンス性は無いだろう。整備性を無視して夏場での使い心地なんかも考えると、後バンクが股下にあるようなモデルでは、あまりに発熱量があるのはいただけない。VTR1000FよりはSV650S、TRXの方が多少マシかなという感じであるが、決め手に欠けるなぁ、、、。
最終的にはTRX850、SV650、GS500Fというところであるが、TRX850、SV650というのは前述したように整備性の面で気がかりな要素がぬぐい去れないし、GS500Fというのは消去法的には残るのではあるが、基本的に古すぎる設計とイメージ的に俊敏さが得にくい要素があるような気がしてはならない。もう少し排気量があれば、グッとくるかもしれないが、CX-EURO改から較べると多少速くても個性が希薄であり、決めるには微妙な感じがする。いずれにせよ、どれが良いという積極的な気持ちが見つからないのが現状である。手軽さ、現代的スマートさを言えばSV650Sであるが、気軽さ、整備性を重視するとGS500Fか、、、、。スポーティな空冷ツインというのがあれば良いのだけれど、現実には存在しない。視点を変えて、W650はエンジン自体はメンテしやすそうであるが、あの形、ムードが感性から大きく外れる。W650ベースにゼファーカイの足周りに、一昔前のH2R風の外装、ポジションが与えられていれば気になる存在になりそうなのだけれども、、、、。期待できそうにない。仮に出たとしてもトライアンフのスラクストン900（チョット前に流行ったSR改カフェレーサーの親玉みたいなもん。SZR、SRXのように現代的に作っていればOKなのに、、、、。）のようなもんだろう、、、。結局、レトロ復刻に走るムードバイクしか出そうに無い。一番良いのは、GS500FがそのままGS700Fとかくらいになっていれば、即決なのに、、、。昔のVX800、TR-1なんかもあるけど、いかんせん古すぎるし、アメリカンに近すぎるのがいけない。
ちなみに、SV650S初期型を地元で探すと乗り出し50万円くらい、TRX850の最終モデルでも同じくらいである。GS500Fとなると扱っている所さえ知らない。何にしろ、結構な出費になるので慎重かつ後悔の無い選択をしなければならない。空冷ツインで800cc前後のスタンダードスポーツモデルがあれば、迷う事は無いのであるが、、、、。乗りまくるモデルが煩わしさを抱える位ならば、ツインほどでは無いがフラットなトルクを持つミドルクラスツアラー、、、、白バイにも使われる扱いやすそうなモデル、、これならば、初期VFR-Fがそれにあたりそう、、、。年式的には1980年代から数多くあるが、なるべく新しく、かつ電子デバイスがあまり付いていないものとなると、RC36-2型（輸出専用でNR750に似た外観、VFRが800になる前の直前のモデルで、最後のキャブ仕様車、だけど見つけることは至難の業かも、、国内向けのRC36は重たいし、RC24となると古すぎる。）迄であり、800以降のものはメンテナンス性も厳しそうで、VFR800以降と後期に行く程鈍重な印象だし、、、。ここまで妥協するなら、方針変更してRC30、RC45の方が、、手間が掛かっても良いと思ったりする。
いまのところ、入手性と機動性、整備性の全てに満足できるものは無い。TRX、SV共に整備性が気になるし、どうせ整備性が悪いのならばツインに拘らずトルクフルな他の車両でも良いように思う。決め手に欠けるなぁ、、、、。そこそこの走りと、付き合いやすさを兼ね備えた、中低速域からパンチのあるエンジンを搭載したある程度コンパクトに出来た近代的なモデルって無いのだろうか？まぁ、このように悩んでいる内が楽しい時なんだろうとは思う。現時点で敢えて選ぶとすると、扱いやすさ、部品の入手性、サイズ、そこそこの速さということでSV650S(初期型)か、次点でTRXかというろころで、出物次第ではRVFに決めてしまいそう。
まぁ、欲しい単車が出てきて、今の愛車との入れ換えが不可欠である現状では、今の愛車と入れ換えるような気を起こさせる魅力のあるものでなければならない。考えてみると、２サイクル車を売る気は全く無いし、CX-EUROも手放せない状態であるし、GOOSEなんかは二度とこの世に出てきそうにないマニアックさからやはり手放せない。思い付くといえば、AV50、C200くらいであり、これらを売る可能性は無くもない。なんか、決め手に欠けるなぁ〜と思う今日この頃である。