プレミアムミドルが欲しい
ブログにも掲載したけど、長く乗っても飽きないバイクが欲しい。
古くならないというのには、明確な個性が必要。更に、他が追随しないような構成が望ましい。
過去の歴史を振り返ると、他が追随しないようなメカニズム＝独創性、それがメーカーの個性となっている場合も少なくない。
色を塗り替えたらメーカーが判らなくなるような存在だったり、数年経ったら、年式の新しさが判定出来ないようなモデルは嫌だ。
個性が明確となった存在といえば、フラットツインのＢＭＷとかＬツインのドカ、縦置きＶのグッツィ、空冷Ｖツインのハーレー等々が思い浮かぶけど、国産車は？というと、その手の存在は少数派。
敢えて言えば、フラット４／６のホンダＧＬ１８００、パラ３のＭＴ−０９、廃盤となったけど水冷Ｖ４ドラッガーのＶｍａｘ、水冷Ｖ４のＶＦ／ＶＦＲシリーズ、辺りだろうか？
そんな中、期待したいのは1970年代後半から1980年代半ば迄存在したホンダのＧＬ／ＣＸシリーズだ。ＯＨＶ水冷ツイステッドＶツインエンジンを縦置きに搭載した非常に独創的なモデル。これにシャフト駆動を組合せたミドルツアラーだ。モデルは非常に個性的で、欧州では好評を博したモデルだけど、このメカニズムを継承する後継機と呼べるモデルは存在しない。時代を振り返ると、ＮＶ４００Ｅ、ＮＴＶ６５０といったモデルがＶツイン＋シャフト駆動という事で似てない事もないけど、何れも短命だし、ＧＬ／ＣＸ程個性的だったようにも思えない。
縦置きクランクならＶ４のＳＴ１１００／１３００／ＳＴＸ１３００が存在するけど、ミドルクラスではなく大型車だ。
そんな事を考えると、ＧＬ／ＣＸのフィロソフィーを引き継ぐ後継車というのが存在すれば実に魅力的。今迄のホンダの象徴的なメカニズムで、今なら当時のＧＬ／ＣＸの後継車が生まれれば最高である。
縦置きクランクエンジンの独特な感覚というのは、乗ってみれば判らないけど、その良さをＧＬ１８００のような手の届かない存在だけに留めるのではなく、より一般に知らしめる存在としてミドルクラスに提案するという考え方もアリだろう。
ＯＨＶ縦置きＶツインを核に、ＧＬ１８００のフロントダブルウィッシュボーンサスペンション、ＶＦＲ１２００やＮＴＶ６５０のプロアーム＋シャフト駆動のリアサスペンションシステム 、、、、こういうモノが欲しい。ミドルクラス故に、大袈裟なフルカウルは不要で、昔のＧＬ／ＣＸ、今ならＮＣ７５０のような使い勝手のモデルで構わない。ただ、だからといって普遍的な構成でチープに組み上げる必要はないのである。
ダブルウイッシュボーン＋プロアームでシャフト駆動、それに縦置きクランクエンジンを低重心マウントするためのオリジナリティ溢れるシャーシ、そういうメカニズムを仕上げ良く実現出来れば嬉しいところ。
最近のミドルクラス、廉価版的な車種ばかりで、購入欲が湧かない。
機能的には十分かもしれないが、正直、所有欲が湧かない。思い入れる部分が見当たらない。ミドルクラス＝廉価版で質実剛健という訳ではないだろう。クラスレスな価値観でモデルを生み出して欲しい。
中高年世代が必ずしも重量車を求めている訳ではない。元々、昔からミドルクラスというのは乗車歴の長い人が行き着くカテゴリーで、全員が大型初心者という訳でもない。
現行ミドルのような、コストパフォーマンスの優れたモデルラインナップも必要かもしれないが、それだけでなく、ミドルクラスでありながら独特の個性を高い品質で実現するようなモデルも欲しいところ。
現行ミドルを見渡すと、Ｎｉｎｊａ６５０、ＭＴ−０７、ＳＶ６５０、ＮＣ７５０と存在するけど、多くがシリーズラインナップの下位版でチープな感じが否めない。機能的、性能的には問題無いのだろうけど、正直、安っぽいし、普通すぎるのである。ＳＶ以外は全車パラツイン、基本的に似たような印象。ＳＶは独自のＶツインだけど、それだけ。そもそも、歴代ＳＶで見ると華がない。
別にミドルクラスだからといって70〜80万円台で作る必要もない。ミドルクラスでも、独自の世界観、独自のメカニズム、それに歴史を背負って登場するようなモデルが存在しても良いのである。
単車っていうのは、嗜好品である。嗜好品というのは個性が重要。デザインだけの特異性というのは独自の世界観を維持し続けるのは簡単ではない。独自の世界観を造り出すには、何よりも独自のメカニズムが重要。何にも似ていない、簡単に真似する気に至らない、そういうモデルが必要。無二のメカニズムを己のモノとするには、その無二のメカニズムを最初に世に出す事が大事。
自分の望む縦置きＶツインを搭載するモデルは、今のミドルで存在しないメカニズム、それでいて、その歴史を持っている唯一のメーカーがホンダである。
ミドルクラスでは高額かもしれないが、120万円以上でも構わないので、そういうモデルを登場させて欲しいものである。でれば、、、、速攻でＣＸから乗り換えたい。
ＯＨＶ縦置きクランクＶツインに、ダブルウイッシュボーン＋シャフト・プロアーム、それに低重心シャーシ、或いは、フレームレスデザインとか、そんな独創性の塊のようなモデルが欲しい。
この戯れ言ページ、実は、二輪、四輪のメーカードメインからの閲覧が多い。勿論、ホンダからの閲覧も結構な頻度。それ故に、こんな戯れ言を敢えて掲載してみることにした。