真夏の怖い話
ドライブレコーダーと言えば、事故状況を記録し、その後の交渉において判断の材料となる貴重な資料である。というか、その筈であると認識していた。
しかし、そんな証拠映像なんぞ、クソ食らえ的な論理を振りかざしてくる人も居る。
今回、車で走行中、脇道を逆走しながら飛び出してきた自転車を車の側面に接触する事故に遭遇した。自車が直進状態、走行速度は最大でも20km/h、接触時の速度は映像記録から14km/h程である。一方で逆走して突進してくる自転車は１秒間に６〜８ｍも走行しており、走行速度は25km/h以上である。
接触時、自転車を運転する中学生は、直ぐにでも、その場から逃げ出したい様子だったけど、報告義務を怠る訳にはいかないので警察を呼んで現場検証を行う。で、その後、現場検証中に保護者である母親が登場して話しが、ややこしくなってきた。
現場検証では、事故映像を開示して、警察に事情を話して終わりというパターンだけど、この母親が、フジテレビの『スカッとジャパン』に登場してくる宍戸美和公さん演じる、クレーマーキャラの如く、マシンガントークで話をしてくる。『家の息子が悪い筈が無い！』、『車がスピードを出しすぎだ！』との話。まぁ、そんな記憶は無いので、お子さんの怪我は大丈夫ですか？的に対応していたのだけど、逆上の度合が収まらない様子。
この中学生も、現場検証では、『停まっていたら車が突っ込んできた！』から始まり、次が『車が見えたので隙間に向きを変えたら、車が突っ込んできた！』となっている。
https://www.youtube.com/watch?v=D9l7_uiidCY
まぁ、何はともあれ、対応は保険会社に任せるという事でスルーしていると、、、
当方の保険会社、先方の保険会社、宍戸美和公さん似の母親で話が纏まらない様子。
当方の保険会社的には、過失割合は５：５か６：４程度で考えていると先方の保険会社に話をしたところ、先方の保険会社は、宍戸美和公さん似の母親から９：１で相手が悪い以外認められない的な話。そこで、当方の保険会社から先方の保険会社に、録画映像３アングルとスナップショット写真を開示したら、先方の保険会社的にも納得ということで６：４、百歩譲って７：３と言う事で保険会社同士で話を纏めようとすると、宍戸美和公さん似の母親は、『うちの息子が悪いはずが無い！絶対に９：１』という話だそうだ。
その後、保険会社から、先方がウォークマンが壊れたとの話をしてきたとの事。でも、映像ではポケットや頭にウォークマンを装着していた事が確認出来ない。自転車が壊れたという話も、ドンドン値段をつり上げて１２万円の修理代を請求してきたとの事。
聞くと、７：３だと、金額的に納得出来ないから、得られる金額を増すために、修理代加算、ウォークマンの話が登場してきた様子である。
そもそも、塾に通う中学生がウォークマンを持っていて、それをＯＫとするような教育なら、その中学生は塾に通う意味も無い。勿論、志望校には通らないだろうし、ウォークマンを持っていなかったけど、持っていた事にして賠償金額を吊り上げたいのなら、その嘘を見た中学生は嘘を吐いても良いという教育を受けているということでもある。ハッキリ言って超ビックリである。
途中、過失割合で９：１を主張し続ける理由は、証拠映像等クソ食らえで、我が子が危ない運転をしている筈が無い、車がスピードを出しすぎているからだという事だったそうで、こうなってくると、証拠映像なんて在ってもなくても良いということになる。
途中、驚いたのは、最初の段階で物損事故で先方のご主人さんと話をしていたのだけど、いつの間にか、過失割合で９：１以外だと、人身事故にするという風に変化してきた事。
まぁ、人身事故にしたところで、安全運転義務違反と軽度の事故で過失最低で、最大で原点は４点である。別に構わないといえば構わないという風にも思えてきたのが正直な感想である。
そこで、保険会社に対して、別に事故扱いを変えて減点を受けても構わないので、当初の過失割合で先方の保険会社が納得した６：４をベースに５：５くらい迄、徹底的に交渉してもらおうか？そうでなければ、示談を纏めないという方向でも良いか？と話をした程である。
まぁ、バカみたいに揉めても仕方ないので、折り合うべき処で折り合う判断は保険会社に任せるとしたけど、今回思ったのは、ドラレコ映像なんぞクソ食らえとヒステリックに逆上してくる人が居るということ。
因みに、当方側の保険会社も先方の保険会社も話が纏まらない感じに嫌気が差してきた様子。保険会社の話を聞いていると、車の修理代＋レンタカー代が60万円、当初の自転車の修理代8万円＋ウォークマンが3万円で11万円だそうだ。11万円で７割しか貰えないのが納得出来ないらしい。７万７千円だとダメなんだろう。その後、保険会社も放置していたらしいけど、すると、自転車を全損扱い？で12万円＋ウォークマン３万円で15万円で８割の12万円貰えるなら示談にしても良いとの話を、宍戸美和公さん似の母親が言ってきたらしい。結局、８万円弱だとNGで12万円ならＯＫという事みたいである。保険会社的には、その言い分もホントは納得出来ないけど、どうする？と聞いてきたので、こっちは保険会社に全て一任しているので、好きにしてどうぞという回答をしたけど、正直、そんな僅かな金銭で、色んな人から『金に卑しい』とか『理不尽すぎて面倒臭い家』と思われるのは、どうなんだろう？というのが正直な感想である。
途中、あまりにも証拠映像を無視して、息子が正しい、車のスピードが出過ぎという話を執拗にしてきたので、どうでも良いから徹底的にするか？とも思ったのだが、それはそれで保険会社の担当の方も気の毒だし、長引かせるのも時間の無駄だし保険会社に任せる事にした次第。
ただ、妥協しながらスルーしたのは正解かもしれない。今回は時間があったので、その方と近隣との過去の他のトラブルであるとか、子供同士の諍いでの親の対応だとか、世帯主の職業であるとか、出自であるとか、いろいろ調べてみると、結構、ヤバイ感満載なのが判った。
世の中、結構、ヤバイのが居るのである。物騒な話、怖い話である。触らぬ神に祟りなしなのである。